バルザックの『知られざる傑作』を原作に撮った、ジャック・リヴェット監督作品。孤高の画家フレンホーフェルは、自らの最高傑作“美しき諍い女”を描こうと妻をモデルにするが完成直前に破棄してしまう。そして10年後。彼の前に、若いモデル、マリアンヌが現れた事から彼は再び“美しき諍い女”の仕上げにとりかかるが……。4時間にも及ぶ上映時間の作品でありながら、全くその長さを感じさせない傑作。セリフの全くない、デッサンを描くシーンでの鉛筆の音だけが響きわたる画家と女との緊張感溢れる場面、そして女(=人間)の本性をキャンバスに描き込むという本作のテーマが露になる衝撃的なラスト・シーンと、その奥深い哲学的思想には思わず感服してしまう。この作品は、ビデオ化になる際に映画公開時のオリジナル・バージョンの4時間版と、131分のショート・バージョンの2タイプが発売されたが、何と言ってもオリジナル4時間版をお勧めする。
ジャンル: ドラマ
出演者: ミシェル・ピコリ, Emmanuelle Béart, Jane Birkin, Marianne Denicourt, David Bursztein, Gilles Arbona
クルー: Pascal Bonitzer (Screenplay), Pascal Bonitzer (Dialogue), Jacques Rivette (Screenplay), Honoré de Balzac (Novel), Martine Marignac (Producer), William Lubtchansky (Director of Photography)
国: France, Switzerland
言語: English, Français
スタジオ: Pierre Grise Productions, George Reinhart Productions, FR3 Films Production, CNC, Canal+
ランタイム: 238 数分
品質: HD
リリース済み: Sep 04, 1991
IMDb: 3.7